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私のピアニストとしての本格的なコンサート活動はある一つの出会いから始まりました。
それは中国を代表するヴァイオリニストで後に人生の伴侶ともなった盛中国との出会いです。
それは中国を代表するヴァイオリニストで後に人生の伴侶ともなった盛中国との出会いです。
1987年3月の東京でのリサイタルから彼が他界した2018年9月までの31年間に 、9歳から舞台に立ち最後まで中国の音楽界の第一線で活躍し続けた盛から、音楽に対する姿勢、音楽が我々人類にもたらす力と勇気、そして愛の薫陶を受けました。
広い中国全土の新しい素晴らしいコンサートホールから一万人入る人民大会堂、学校 病院 体育館 山奥の小さな会場、学校の校庭 大草原や海辺での屋外コンサートなどなど、本当に様々な場所で演奏させて頂きました。その一つ一つのコンサートの経験がとてもとても大きな宝となっています。
舞台経験というのは演奏家が育つ上で本当に大切なものなのです。
亡くなった後も多くの方々に偲ばれ愛されている盛の音楽には、彼の音楽に対する真摯な姿勢、ヴァイオリンという楽器への敬愛、そして人に対する誠実さと優しさ、愛が溢れていると思うのです。
彼を失ってしばらくはヴァイオリンの音を聴くことも出来ない辛い時期がありました。
でも彼が魂の中に残してくれた音楽と愛、彼を慕う多くの方々の支えを頂き、今日また新たな地平線に向かって歩んでおります。
大きな愛を様々な形で音に乗せ皆さまに伝えて行けたら、と思っております。